2009年2月25日水曜日

3大栄養素

 タンパク・脂肪・糖は3大栄養素と云われています。タンパクと脂肪は身体の部品 材料として欠かす事が出来ないものなのです。たとえば、冷蔵庫にしてもテレビにしてもどの部品が一つ欠けても、まともには使えません。それに反して、糖は冷蔵庫やテレビ を動かす電気の様なもので,使わない時には要りません。
 身体の部品の最も重要な材料であるタンパクは、さらに細かい源料であるアミノ酸と云う物質から出来ています。多くのアミノ酸は私達の身体の中で必要に応じて他のアミノ酸から作り変える事が出来ますが、その中の8種類のアミノ酸だけはどうしても身体の中では作る事が出来ないのです。だから、この8種類のアミノ酸の事を必須アミノ酸と云ってどうしても他から持って来る,即ち食べ物から摂り入れなくてはならないのです。肉や魚を食べると、胃を通りやがて小腸にまで運ばれます。小腸で膵臓から分泌される消化酵素(消化液)によって、タンパクの最小単位であるアミノ酸にまで分解されるのです。この様に最小単位のアミノ酸に迄なって始めて腸壁を通過して血液中に運び込まれるのです。
アミノ酸は全部で約20種類ありますが、このうちの8種類が前述した必須アミノ酸のです。血液中に入ったアミノ酸は、次に肝臓まで運ばれ、そこでそれぞれの部品の材料であるタンパクに作り変えられます。では脂肪はどうでしょうか。
 脂肪も身体を作るのに絶対に欠かせない栄養の一つです。脂肪も部品の原料なのですが、タンパクほどは要りません。この脂肪の中にも、我々の身体の中では絶対に作れない物がありこれらを必須脂肪酸と云い、植物油に含まれます。しかしながら、糖は我々の身体にとっては必須の物ではありまん。 だから、昔も今もどの教科書にも必須糖という言葉はないのです。と云う事は糖は必要に応じて他の栄養素即ちタンパク・脂肪から我々の身体の中で作ることが出来るのです。それどころか、文明が発達した社会に生活する我々にとっては、今や毒にさえなって来ているのです。健康を保つ為にも、極力糖= デンプンを多く含む食べ物――パン・めん類・ご飯・芋類・果物――を食べない様に心掛けなければなりません。

高血圧とインスリン

 高血圧それ自体は病気ではなく、背景に何か原因があってその為に血圧が高くなっている状態なのです。風邪を引いたときに頭が痛くなるのと同じです。風邪そのものを治さず頭痛薬だけを飲んでいても一時的なのと同じで、高血圧の背景に有る原因を取り除かずに降圧薬を飲み続けていても本来の病気はどんどん進行して行き悪い結果を招くのみなのです。
 血圧とは一体どんなものなのでしょうか。身体は血液が運んでくる、色々な栄養物―タンパク・脂肪・糖・ビタミンなど―により健康が保たれているのですが、血液を身体の隅々まで行渡らせる為に圧力を加える為のポンプ(心臓)が必要なのです。その役目をしているのが心臓です。水道に例えて考えてみると良く分かるのではないでしょうか。浄水場を出た直後は水道管の直径が大きいためそれ程の圧力を加えなくても水は流れますが、各家庭に近ずくにつれて水道管の直径も細くなり浄水場からの距離も遠くなるのでポンプの圧力を上げなければなりません。また、太い水道管(大動脈)が例え錆(コレステロール)で多少内径が細くなってもポンプ(心臓)の力を上げなくても大丈夫ですが、家庭に入ってくる細い水道管(細動脈、毛細血管)の内径が錆で細くなる(動脈硬化)とポンプの圧力を相当上げないと供給される水の量(血液量)が減ってしまいます。この様な状態が高血圧なのです。だからコレステロールを減らさずに、単に薬だけでポンプに圧力が懸からない様にしても、錆(コレステロール)は溜まる一方で気ずかない内に突然不幸な結果を招く事になるのです。
 私達の身体では、その他にも色々な血圧を上げる原因が存在します。血液中の塩分濃度が上昇すると濃度を下げ様として水分が取り込まれ結果として血液量が増えポンプ(心臓)の圧力が上昇します。血液中の塩分濃度に関しては現在でも塩分の取り過ぎだと云われていますが、大分以前より殆どの食品は減塩・低塩となっています。にも拘わらず、高血圧で治療を受けている人達の数が減るどころかむしろ増えてきています。この事から考えると血液中の塩分濃度が上がる原因はそれ以外にあるとしか考えられません。今ではインスリンの働きによるものだと考えられる様になって来ています。
 興奮した時に血圧が上がるのは、自律神経の中の交感神経が興奮する為で,インスリンもこの神経を興奮させる働きがある事が最近になって解かって来ました。従って、糖分を多く含む様な食べ物――ご飯やパン・めん類・ピザ・ケーキなど――を食べる事によりインスリンを刺激すれば血圧は余計に上昇します。つまり高血圧になるのです。低塩・減塩をしていても血圧が一向に下がらない大きな原因なのです。現に相談にお見えになってご説明申し上げ、少なくとも1週間は穀物類(ご飯・パンなど)・果物はもちろんの事野菜もやめて、魚介類と肉類・豆腐・卵だけで過ごしていただいた方は血圧は全くの正常になります。それ以後は穀物類・いも類・豆類・果物はもちろん野菜も控えめにした食事を続けている限り、血圧はいうまでもなくコレステロール・中性脂肪も正常になり大変喜んで頂いております。

2009年2月20日金曜日

卵とコレステロール

 “たまご”を食べると“コレステロール”が増えるとよく言われますが、これは全くの“ウソ”。
 約100年前ロシアの学者が、草食動物の“ウサギ”に食べさせた結果、“コレステロール”が増えた事から言われた事です。“コレステロール”を全く含まない草を食べる“ウサギ”には、処理能力などありません。日本でも約30年前、1日10個の“卵”を食べる実験が行われましたが、“血液コレステロール”値に殆ど変化が見られませんでした。
 我々の身体では日夜肝臓で“コレステロール”を合成しており、足りない分だけを食事から取り入れているのです。血液中に存在する“コレステロール”のうち、1/4約20%だけが食事から吸収されるのです。沢山食べたからと言って全て吸収されるわけでありません。
 研究の結果“たまご”は“悪玉コレステロール”を下げる働きが有る事が明らかになっています。“アルコール”による害も防ぎます。安心して“たまご”を食べましょう。

2009年2月10日火曜日

“糖”は“癌”の栄養

 最近開発された“癌”の検査装置“PET”は、”癌“の栄養である”糖“に放射線で
目印を付け目印の数を“X線”で調べる装置です。
 目印を付けられた“糖”が沢山集まっている場所が多分“癌”であろうと考えるのです。
 この様に“癌”は“糖”を栄養として発育・成長するので、逆に“糖”を与えてやらなければ“大きく”なる事が出来ないでしょう。
 “肥満”・“高脂血症”・“糖尿病”などの“生活習慣病”を招くのも“糖”であり、“糖尿病”から“癌”を併発する事もよく知られています。
 “ご飯”や“うどん”等の“穀類”や甘い“キャベツ・玉ねぎ”等の“野菜類”・“果物”は“癌”や“生活習慣病”を予防する為にも食べるのを極力減らしましょう。“魚類”や“肉類”には、“野菜”よりも多く“ビタミン類”・“ミネラル類”が含まれているので心配ありません。

“ケーキ・菓子”や“果物”が止められない理由

 一旦“甘い物”を口にすると、なかなか止められなくなるものです。何故でしょう。
私達の“脳”には、“無数の神経”が張り巡らされています。此れ等の“神経”の連絡を取り合っている“化学物質”が有ります。此れを“脳内神経伝達物質”と呼んでいます。何種類も有りますが、その中に“セロトニン”・“ドーパミン”・“ノルアドレナリン”・“エンドルフィン”と云う物質があります。
 その中でも“エンドルフィン”は、“麻薬”と同じ様な働きをします。“痛み”を和らげたり、“気分爽快”にする働きです。此の物質は、“チョコレート”や“ケーキ”等によって働きが刺激されるのです。ですから、この様な物を食べると“気持ちよく・幸せ”になるのです。また“疲れ”や“身体のだるさ”が楽になります。だから止められないのです。
 その上、この様な働きは短時間で、暫くすると効果が無くなるので又食べたくなります。また“痛み止め”等の“薬”や“麻薬”と同様“慣れ”が起き、段々“量”が増えて行きます。“太る”と心配しながら、止められず沢山食べる様になってしまいます。
 勇気を持って1~2年辛抱すれば必ず止められます。頑張りましょう。

“穀類・野菜・果物”は糖尿病の元凶

 最近になり日本人の糖尿病が急増し社会問題になっていますが、世間でよく言われる“食の欧米化”による“肉類”の食べ過ぎが原因でしょうか。日本人が食べる肉の量は欧米人に比べると少ないです。バター・チーズ類を食べる量も僅かです。
 現在でも“ご飯”・“野菜”が中心の食生活です。確かに昔に比べると、“牛肉”・“乳製品”を食べる様になっていますが、食の中心は“防寒衣類・暖房器具”の普及した今も“穀類・野菜”です。米国も1970年代の食糧危機を契機に“小麦”などの“炭水化物”が多く食べられる様になり、“肥満”・“糖尿病”・“心筋梗塞”等の病気が爆発的に増加したのです。
 “糖分”は“魚・肉”にも含まれています。現代生活では此れだけの“糖”で充分に足りるのです。それ以上食べれば“糖”が余った状態、“糖尿病”になります

2009年2月9日月曜日

高血圧について

 何故血圧が上がるのでしょう。それは身体が活発に活動する為には、身体の隅々に迄“酸素”を運んで行かなければならないからです。その為“心臓”は、力強い収縮運動を繰り返すのです。
 この様な時、血管が細く―悪玉コレステロールが血管壁の下に潜り込む―なっていたり、硬く―血管が古くなる―なっていたりすると、血液を流す為に大変な力が必要になります。
 血液中に“糖”が沢山あると、“糖”に水が着き血液量が増えます。“糖”は尿から排泄する事が出来ず、増量した血液を運ぶ為に力が加わり血圧が上がります。もし“糖”を尿中に排泄する事が出来れば、“糖尿病”になる事はないでしょう。
一方“塩分”の取り過ぎで“血圧”が上がると言いますが、摂り過ぎた“塩分”は水で薄められ尿中に排泄する事が出来るので心臓に負担が掛からず血圧を上げる事はないのです。最近の食品は何れも、“低塩”・“減塩”にも拘らず“高血圧”患者が減らないのは、血圧と塩分は関係ないと云う証拠でしょう。
血圧を正常に保つ為には、“穀類・果物類・野菜類”などの“炭水化物”を極力減らす様にする事です。

間違った野菜神話

野菜を食べないと“ビタミン”不足になると云われていますが、本当でしょうか。
 全国何処の書店でも販売されている“食品成分表”を御覧になればお分かりになると
思いますが、ビタミンCを除いて殆どの“ビタミン類”は野菜類より魚・肉類の方が多く含んでいます。
 むしろ野菜や米・麦の様な“糖分”の多い物を食べると、糖分を処理する為に沢山の“ビタミンB”が使われ逆に不足がちになります。
 また“野菜”にはビタミン以外のタンパクの様な重要な栄養が殆ど有りません。だから“野菜”を多く食べその分魚や肉の量が減れば、栄養不足になり勝ちです。
 適切な栄養が不足すると“脳”のコンピューターが狂い、食べ過ぎたり睡眠障害や
“イライラ”・“精神不安定”の様な状態になります。