2010年10月30日土曜日

『世間の常識』は『非常識』

 世間では30種類以上の食品を食べないと、「栄養」が偏り健康が保てない等と云われています。この様な考えが現在では常識となっていますが、本当にそうでしょうか。
 我々の身体を構成している60兆個の「細胞」は、”タンパク”と”脂質”から作られているのです。これ等60兆個の「細胞」の約1割は、毎日旧くなったものは壊され新しい「細胞」が作られ入れ替えられています。この様な作業は、ビタミン・ミネラルの助けを借りて行われています。
 従って常に身体を正常で健康に保っておく為には、主として”タンパク”と”脂質”をしっかり食べなければなりません。”米・麦”・”野菜”・”果物”には、主要な「養分」は殆どと云ってよい程含まれていません。”タンパク”・”脂質”などの主要成分は、「動物」にしか含まれていないのです。たとえ”野菜”や”果物”を何十種類食べようが、”栄養”不足になります。
 ”肉類”・”魚介類”に比べ”米・麦製品”・”野菜類”・”果物類”の割合が多くなればなる程、”栄養不足”=”栄養失調”になり”免疫力”が低下し、色々な病気になり易くなります。
 ”肉類”・”魚介類”以外の食べ物はほんの少しにする様に心掛けましょう。間違った『世間常識』に惑わされないよう心掛けてください。

2010年10月5日火曜日

「低カロリーダイエット」ではやせられない

1933年イギリス・エディンバラにあるロイヤル病院で、カロリー量(800~2,700カロリー)に違いによる減量効果の調査研究が実施されました。1日平均減量効果は:
 ①高炭水化物・低脂肪ダイエット(現在広く認識されている)では、ー49グラム
 ②高炭水化物・低タンパクダイエットでは、ー122グラム
 ③低炭水化物・高たんぱくダイエットでは、-183グラム
 ④低炭水化物・高脂肪ダイエットでは、-205グラム
と云う結果が出ました。この研究調査を指導したリヨン博士及びダンロップ博士によると、上記の表の最も特徴的な事は、体重減少効果は食事に含まれる”炭水化物量”に逆比例する事であると述べておられます。
 1955年アメリカのアルバート・ペニントン博士も同様に、減量効果は食事中に含まれる物の中で血糖値を上げ易い物(炭水化物)の量に逆比例し、脂肪の減量効果は90%、タンパクでは40%であると述べておられます。博士がお勧めのダイエットは、カロリーは制限なしで炭水化物のものは食べない、高脂肪・中程度タンパク食です。
 アラン・ケクウイック博士とガストン・パワン博士が、ロンドンのミドルエセックス病院で行った同様の研究でも同じ結果が得られた事を発表しています。
 1959年ロンドン大学付属クウィーン・エリザベス病院でジョーン・ヤドキン博士が、アラン・ケクウイック博士の提唱するダイエット法の実証研究を行いました。”タンパク・脂肪”は制限なく、”炭水化物”は極端に少ないかゼロにするダイエット法が最も効果がある事を証明して見せました。
 この様な”医学的・科学的”な事実があるにもかかわらず、”低カロリー”で”野菜を多く食べるのが最良であると言う宣伝は政治的な洗脳以外の何物でもないと云う事です。一刻も早く間違った洗脳から解き放たれるべきでしょう。

「動物脂肪」・「動物性たんぱく」の素晴らしさ

 食べ物に関する非科学的な、「作り話」や「迷信」により多くの人達が洗脳されています。
例えば、
 ①野菜を食べないと”壊血病”になる。
 ②肉ばかり食べていると栄養が偏り、色々な病気のもととなる。
 ③肉ばかり食べていると、ミネラル特にカルシウムが不足する。
 ④肉ばかり食べていると、脳梗塞・心筋梗塞や腎機能障害を起す。
 ⑤肉ばかり食べていると、腸内で有害な細菌が繁殖するなどです。
 これ等の話が如何に非科学的・非医学的な作り話であるかを証明する為に、1928年ハーバード大学の医師であるステファンソン博士が、ニューヨークにあるベルビュー病院で著名な医師・科学者・マスコミの人達の厳重な監視の下、1年間”肉”だけで過ごしたのです。誰もが2週間もすれば栄養の偏りのため病気になると考えていたのですが、1年の終わりの健康診断では全く何処にも異常は見られずむしろ実験開始時よりも健康になっていたのです。
 ステファンソン博士は医師である他、探検家でもあったのです。彼は1900年代の始め頃、或探検隊に加わり北極探検に出掛けたのですが、途中皆からはぐれ北極の地を彷徨っている内に”エスキモー部落”に彷徨い込んだのです。彼は1年以上エスキモーの人達と同じ物(アザラシ・魚・鯨など)を食べ過ごしました。その間彼もエスキモーの人達と同様、非常に活力に溢れ精神的にも肉体的にも健康で過ごしたのです。エスキモーの人達には”虫歯”・”胃腸障害”・”風邪”は勿論の事”脳血管障害”や”癌”も全く見られなかったのです。
 この様な事実を多くの学者・医師達も承知しているにも関わらず、”野菜”や”果物”を食べないと病気になるなどと云うのは、政治的意図が働いているからでしょう。
 間違いだらけの『迷信』に惑わされない様にしましょう。

2010年10月1日金曜日

流行となった『糖類ゼロ』食品

 今から約25年前、私が日本で最初に『糖質・糖類ゼロ』ダイエットを提唱しました。
その頃アメリカではアトキンス博士が「低炭水化物・高脂肪・高たんぱくダイエット」を世に広めたのです。その結果世間の人々は彼が独自に考えた『ダイエット革命』であると考えていますが、そうではありません。
 『低炭水化物』ダイエットを歴史上初めて実践したのは、1860年代にウイルアム・バンティングと云うイギリスの棺おけ職人なのです。
 彼の家系には”肥満”は1人もなかったのですが、30歳頃より”肥り”だしました。そこで彼は知人である、著名な外科医に相談したのです。するとその医師は、彼に出勤する前に”シッカリ”運動する事を奨めました。そこで彼は住居を川岸の近くに移し、出勤する前に毎日1時間”ボート漕ぎ”を実行したのです。所が毎朝1時間激しい運動をする為、お腹が空き今迄以上の食事をしなければ我慢する事が出来なくなったのです。その結果益々体重が増えどんどん肥満が進んだのです。
 再度医師に相談した所、更に食事量を減らす様アドバイスを受けました。アドバイスに従い食事量を減らしたのですが、結果栄養状態が悪くなり、身体が弱り、身体の彼方此方に”吹き出物”が出来、病院で切開手術を受ける羽目になったのです。また体重は減るどころか、かえって肥ったのです。1862年の時点で彼の体重は95kg、身長は160cmでした。バンティングはその後も”肥満解消”のため20回も入退院を繰り返しました。医師の忠告に従い、水泳・ウオーキング・乗馬をし、温泉水を呑み、トルコ風呂に入り、低カロリー食を続けました。1862年8月には、とうとう”視力低下”・”難聴で聞こえなくなった”ため、当時イギリスで耳鼻科で有名であった、ウイリアム・ハーベイ博士の診察を受けました。その時丁度ハーベイ博士は、フランスで開かれた有名な生理学者のクロード・ベルナール博士の講演を聞き帰国した所でした。そこでハーベイ博士はバンティングに『炭水化物』を極力減らし、脂の少ない肉を腹一杯食べる様にアドバイスを与えたのです。彼は博士の助言に従いダイエットを行ったところ、視力は回復し耳も聞こえる様になったのです。体重はその年の12月(ダイエットをはじめてから4ヶ月で)には86kg、1年で25kg減量でき、非常に健康になったのです。
 それ以来ヨーロッパの人々は、肥満解消のためのダイエットを「バンティングダイエット」と呼ぶ様になったのです。
 私が提唱するダイエットも云わば「バンティングダイエット」で、「炭水化物」を極端に減らし、「脂肪」は程ほどにし、「タンパク」をシッカリ食べる『ダイエット』法です。