2016年11月17日木曜日

重炭酸ソーダー(重曹又はベーキングパウダー)を使った「癌」治療

 「癌」は遺伝子の異常により起きる病気ではなく、オットー・ワールブルグ博士が提唱されている様に、ミトコンドリア(発電装置)の異常によるものです(ノーベル賞受賞、1931年)。私たちの身体は、ミトコンドリアが作り出す電気エネルギーによって機能しています。ミトコンドリアには最初から、発電機能が低下すると自然に死滅する様なプログラムが組み込まれています(アポトーシスと呼んでいる)。何らかの理由で自然死が起こらなくなると、効率の悪い(低エネルギー)細胞として残ってしまうので、生命活動に必要なエネルギーを作り出す為に細胞の数量を増やす事により対処しようとします。この状態を「癌」と呼んでいます。
 自然死が起こらない原因は”環境因子・化学薬品など”色々考えられますが、細胞内環境が酸性状態になる事が大きいでしょう。細胞内液が酸性になると、酸素が溶けにくくなり”低酸素状態”となります。
低酸素状態になるとオットー・ワールブルグ博士が証明して見せた様に、「癌」が発生します。”糖”=”炭水化物”は、”脂肪”が不足した時の代用燃料として、ミトコンドリアで発電燃料として使われます。
ただし、”ブドウ糖”を燃料として使う場合は、使い易い形にまで加工しなければなりませんが、この際副産物として乳酸を生じます。乳酸は賛成ですから、細胞内は当然酸性となります。また、ミトコンドリアが古くなり効率が悪くなると、折角加工した発電材料も使われなくなり、ピルビン酸と云う最終産物まで余り、細胞内は益々酸性となります。
 酸性状態となっつた”癌細胞内”をアルカリ性に戻し、酸素を沢山溶け込ませれば”癌”は生きる事が出来なくなります。身体に特に害がなく、入手しやすいのが”重炭酸ナトリウム”です。一般に「癌細胞」はpH=酸性度が、8.0とアルカリ性になれば、生存することが出来なくなり死滅してしまいます。
重炭酸ナトリウムは”メイロン”と呼ばれる静脈注射薬として、メニエール病や蕁麻疹・中毒症治療などに使われています。現在世界中で、重炭酸ナトリウムを使った「癌」治療が行われています。

2016年11月12日土曜日

DMSO(ジメチルスルホキシド)を使った癌治療法

 1953年以来、木材業界の副産物であるジメチル・スルホキシド Dimethyl sulfoxide (DMSO) は、民生品の溶剤として使用されてきました。ポートランド州オレゴン健康科学大学の臓器移植計画の研究の長のスタンリー・ヤコブ博士 (Stanley Jacob) によると、DMSOが持つ多種多様な薬剤特性の強力な証拠を提供する40,000を上回る化学反応に関する記事が学術誌に掲載されています。世界中では、その臨床における意味について11,000ほどの記事が書かれています。カナダ、イギリス、ドイツ、日本を含む世界125の国で、痛み、炎症、強皮症、間質性膀胱炎、頭蓋内圧上昇、関節炎を含むいろいろな病気にそれを処方しています。
しかしながら、アメリカにおいてはFDA (Food and Drug Administration、食品医薬品局) が臓器移植の際の臓器保存剤としてか、または間質性膀胱炎治療にのみ許可されています。
 薬剤としてのDMSOの論争の歴史はスタンリー・ヤコブ博士がオレゴン健康科学大学の臓器移植計画の長であった1961年に始まりました。臓器の保存剤としての可能性を調べているうちに、彼は、すぐにそれが支障なく皮膚に素早く深くしみこむことを発見しました。彼はそれに非常に興味をそそられたのです。その時以来DMSOは彼の生涯をかけた研究課題となったのです。
 ニュース・メディアはいち早く彼の発見を発表しました。リポーター、製薬会社、さまざまな病気に苦しんでいる患者たちが、そのニュースに飛びつくのに時間は掛かりませんでした。なぜなら、それは患者たちが処方箋なしで、自己服用できる工業用の製品だったからです。早い時期から一般の人達が非常に強い関心を示したが為に、ヤコブ博士やまた後日FDAが、実験を観察し安全かつ制御された使用をする能力の妨げとなり、DMSOについて主流医学界の印象を悪くしたのかもしれません。
 仮にDMSOがヤコブ博士や他の医師の主張する薬用効果が半分の可能性しか無いとしても、なぜそれは今だアメリカにおいて医療用として認知されない薬剤(sidelines of medicine)なのでしょうか。
「それは、丸い穴に押し込まれる四角い杭である」とヤコブ博士は述べています。と云うのも、ひとつの病気に効くひとつの薬を探すものではなく、多種多様な病気に効果があると云うことを云い現わしているのです。 DMSOは現代のアスピリンです。もしアスピリンが今発見されているなら、それはDMSOと同じ問題を持つことになるでしょう。 仮に、誰かがあなたに白い小さな錠剤を渡し、飲みなさい、頭痛は止み、熱は下がり、脳卒中や主要な心臓疾患を防ぎますと言います。どう思いますか。
 他の人々は、DMSOの主要な副作用に言及しています。 服用直後のニンニクに類似した妙な口臭、また皮膚を通して用いた場合でさえ発する妙な臭い。 確かにこの臭いは、効力を証明する為の二重盲検法を困難にします。何故なら、特有な臭いのためにどちらに偽薬が使われているか直ぐに分かるからです。
 オレゴン州ポートランド科学技術協会会長で、1960年代と1970年代にヤコブ博士を援助したロンドンの大学からのテリー・ブリストル博士 (Terry Bristol) のように、ある人はDMSOの臭いは市場における販売を困難にするとして製薬会社を遠ざけたかもしれないと思っています。とはいえ、まずいことに通常高額の費用のかかるFDAの認可を得る臨床試験をしても、製薬会社でDMSOの特許権を取得できる会社はひとつもない現実が主要な関心事でした。加えてブリストル氏は、DMSOの広範な特性が、製薬会社が既に販売している、あるいは開発している多くの薬と競合することになるだろうと述べています。
 DMSOについて6つの製薬会社が臨床試験を開始しました。1965年11月にアイルランドの婦人がDMSOと幾つかの他の薬を服用後にアレルギー反応により死亡しました。その婦人の正確な原因は確定されていないにもかかわらず、報道機関は死因はDMSOによると報じました。2ヵ月後FDAは、その婦人の死と、人間に処方されるよりも何倍も多い量を与えられたある試験用動物の目のレンズの変化を引き合いに出してアメリカにおける臨床試験を中止しました。 
 その後20数年に及ぶ数多くの研究や人体研究において、DMSOによる死亡例や人間の目の変化の論文や主張もありません。しかしながら、それ以来FDAは、7つの臨床試験実施申請を拒否してきました。そして唯一、間質性膀胱炎に関する研究のみ認可し、その後1978年にDMSOの処方箋による間質性膀胱炎治療のみが認められたのです。
 DMSO活用及び閉鎖性頭部外傷の権威であるアルバカーキのニューメキシコ医科大学の脳外科及び生理学の教授ジャック・デ・ラ・トリー博士 (Jack de la Torre) は、数年前FDAはDMSOはある種のインチキ薬剤であると見なして多少けんか腰になっていると述べています。自分のほとんど知らない化合物に公然と先入観を示す人々がいます。とはいえFDAの新管理部によりちょっとした変化がありました。FDAは最近、デ・ラ・トリー博士の閉鎖性頭部外傷の分野におけるDMSOの臨床試験実施許可を認めました。
 ヤコブ博士を感動させたDMSOの一番の特性は、膜組織を通過する能力でした。その特性はその後多数の研究者たちにより立証されています。DMSOの膜組織透過性能力は、90%溶液までその濃度に伴って変化します。70%から90%の溶液が皮膚の通過に最も効果的であることが分かりました。奇妙にも濃度が90%超えると浸透性能が低下します。膜組織の通過は低濃度で十分です。加えてDMSOは他の薬剤と一緒に膜組織を通過できます。DMSOは、硫化モルヒネ、ペニシリン、ステロイド、コーチゾンやある種の抗癌剤のような薬剤の、膜組織を透過させます。どの様な物質がDMSOと結合するかは、分子量、形、分子の電気化学特性によります。この特性はDMSOが皮膚浸透の際に生じる感染のリスクを低める新たなドラッグデリバリーシステムとなり得るでしょう。
 多分70%のDMSO水溶液は、話題の鎮痛剤として最も広く用いられてきました(70%DMSO、30%水)。 研究室での研究では、DMSOは末梢神経C繊維細胞を遮断することによって痛みを和らげることを示唆しています。幾例かの臨床試験で有効性が立証されていますが、1例はで効性が認められませんでした。やけど、切り傷、捻挫の治療にDMSOが使われましたが、いずれの場合も苦痛の除去は、ほとんど直ちに生じ、6時間ほど痛みのない状態が続いたと報告されています。
 アメリカ上院の1980年健康分科委員会の公聴会で、ヤコブ博士は、DMSOは人々の眼前で有効性を立証する事が出来る数少ない医薬品のひとつであると述べています。仮に腫れたくるぶしの捻挫の患者さんが委員会の前に現れるなら、DMSO治療により1時間以内に腫れが引くことを観察できます。他にそのような治療様式はありません。慢性的な痛みのある患者さんたちは、変化が生じるまでDMSOを6週間用いる必要があります。多くの人は、他の方法では得られない程の苦痛の軽減を報告しています。
 この様に、DMSOは皮膚・粘膜・細胞膜を容易に通過する能力があり、特に癌細胞に対する親和性が強く、抗癌剤を癌細胞にのみ運び込める唯一の薬剤で、特別な副作用が全くないので「癌治療」には優れた薬剤と云えるでしょう。