2013年8月5日月曜日

「野菜・果物を食べないとビタミン不足する」は真っ赤なウソ

 当院で治療を受けている患者さんの殆どが、「周囲の人から、野菜・果物を食べないとビタミンが不足して、身体を悪くする」と云われると嘆いています。この様な”ウソ”は医者の無知や政治・政策によるニセの宣伝による”洗脳”から来ていると考えてよいでしょう。
 すべての動物が生育し健康に過ごす為には、やはり色々なビタミンが必要でしょう。でも”トラ・ライオン・サメ・ワニ”などの動物は野菜も果物も食べていません。この様な事は何を意味しているでしょうか。すべての”ビタミン”はそれぞれの動物の身体の中で作られているからです。
 ビタミンは”補酵素”とも云われ、酵素の働きをミネラルとともに助けているのです。”補酵素”(一種の酵素)は、皆さんよくご存知の”消化酵素”と同じように自分自身の身体で作られています。食事毎に消化酵素を飲む必要がないのは、主にすい臓で作られているからです。
 ”ビタミン”をとる為と称して、野菜や果物を食べれば、身体に毒な”糖分”ばかりが入り、その結果身体が蝕まれる事になります。
 つまらない”ウソ”を信じて健康を害する様な事はやめましょう。

2013年5月15日水曜日

甘い飲み物とアルツハイマー病(痴呆症)

“肥満”・“糖尿病”が“アルツハイマー病”発症に関係する事は既に明らかとなっていますが、Ling Liらは食事内容は其の侭にして、高濃度の砂糖を加えた場合、“アルツハイマー病”の状態が悪くなるかどうかを調べたのです。成長すると“アルツハイマー病”様症状を呈する“遺伝的に操作したマウス”を用いて、普通の飼料に10%砂糖水を加えたところ、25週間後“砂糖水”を食えた“マウス”は加えない飼料マウスと比較して、約17%の体重増加、コレステロール増加、“インスリン抵抗性”―前糖尿病―が見られました。学習能力や脳機能テストで、砂糖水を加えたマウスでは“学習能力・記憶保持”が悪化しており、“アルツハイマー病”の脳に特徴的な“アミロイド蛋白”の蓄積が2倍になっていました。
 研究者達は、“精神機能障害”の悪化が、“高濃度砂糖”や“高カロリー”の結果か否かは分からないがと述べています。英国清涼飲料水協会のLi Bastoneは、此の結果は以前より云われている“肥満”と“アルツハイマー病”との関連と一致していると述べています。
 マウスが“アルツハイマー”様症状になる“砂糖水”の量を人間に換算すると、1日“ソーダー水”5缶になります。最もマウスのカロリー消費量は人間より多いので、もう少し少ない量になるでしょうが。
 現在米国及びEU諸国の“アルツハイマー病”患者数は、1,100万人いると言われ、2050年迄にその数は3倍になるであろうと云われています。過去5年間に、“肥満”や“糖尿病”・“高コレステロール血症”など“心臓病”の危険性を増す状態は、“アルツハイマー病”の危険性も増す事になるでしょう。昨年“アルツハイマー病”雑誌に、“肥満”と“アルツハイマー病”との間に強い関連性があると云う研究成果が発表された。“肥満”がひどくなる程また血中の“βアミロイド”濃度が高くなる程、“アルツハイマー”患者の脳に粘性蛋白が蓄積すると云われています。
 日本でも若年性アルツハイマー病患者が増加して来ていますが、そうならない為にも甘く品種改良された“野菜や果物”などは食べないようにしましょう。

2013年5月1日水曜日

“肉食ダイエット”と“癌”

「肉」ばかり沢山食べていると身体が酸性になり、『大腸ガン』になるなど
学問的根拠のない“作り話”に惑わされ、“マクロビオティック”食に走り、玄米・菜食で過ごした結果、“体力減退・低体温”・“糖尿病”・“ガン”などに悩まされている人達を多く見かけます。
 400万年前に我々人類の祖先が誕生して以来、野山に出掛け色々な動物を捕獲しそれ等を食べる事により進化発展を遂げて来たのです。確かに動物以外にも、草の実なども採取し多少は食べていたでしょうが、だからと言って食物の大部分は肉食で、よく言われる程雑食ではありません。遺伝子の99.8%は肉食用に設計されているのです。
 我々の身体はややアルカリ性で、水素イオン濃度(pH)が7.35~7.45の間に厳密に保たれる様に調整されています。この調整機能に大きく貢献しているのが呼吸で、“酸性”に傾けば呼吸を減らし炭酸ガスの働きでアルカリ性になる様にし、“アルカリ性”に傾けば酸素を取り入れ酸性になる様に働きます。肉を食べたからと言って、決して“酸性”にはなりません。
 米や芋など“糖質”の物は、エネルギー=カロリーとして使われずに余ると、
不完全燃焼を来たしその結果“乳酸”を生じ、身体は酸性となります。激しい運動をした後、筋肉が“こわばる”のは“乳酸”が溜まるからなのです。
 身体が“酸性”になると、酸素が細胞内に取り込まれなくなり“ガン”などの“変性疾患”を来たします。
 “エスキモー族”やアフリカの“マサイ族”の人達には、“ガン”など全くありませんが、彼等は略完全な“肉食”生活を送っています。また“肉食”が“ガン”の元凶であるならば、人類は今日の様に発展して来ていなかったでしょう。
 人類が大小の動物を絶滅状態になる迄取り尽くしてしまった為、約1万年前に牛などを家畜として育てる為の農業が始まったと考えられています。初期の頃は穀物などは余り食べていなかったので、“ガン”や“胃腸障害”など色々な病気は見られませんでした。19世紀になりヨーロッパで“産業革命”が起こり農業も機械化され、穀物の収穫量が飛躍的に増えたのです。その頃より“ガン”や“心筋梗塞”などの病気が発生する様になったのです。
 1,800年代半ばに有名な“シュバイツアー博士”がアフリカに診療所を開設し
病人の治療に当たっていましたが、“ガン”・“盲腸”などの病気は農産物を多く食べる白人にしか見られなかったと述べておられます。1,900年代始めアメリカ・ハーバード大学の医師であり人類学者の“ステファンソン博士”が約5年間エスキモー族の部落で彼等と同じ食べ物(肉食のみ)で生活しアメリカに住んでいる時よりも健康になった事を聞き、実証して見せる様奨められたのです。
そこで彼は色々な学者の監視下、ニューヨークのコロンビア大学付属ベルビュー病院で1年間“完全な肉食”生活を送ったのです。多くの学者は数週間で身体に変調を来たし“ギブアップ”するだろうと考えていたのですが、1年後むしろ健康になり周囲を驚かせました。また新田次郎著の“アラスカ物語”に登場するフランク安田は、20歳代より90歳までエスキモー族と共に肉食生活を送ったのです。
 逆に典型的な“菜食”である“南インド”の人達は、“ガン”を始めとする色々な病気の為短命なのです。“菜食”にすると“免疫力”が低下するので、幼児時代に死亡する事も多いです。日本でも“米所”の北国では“脳血管疾患”や“癌”
などの為短命ですが、沖縄の様に“肉食”の地方ではこれ等の疾患がなく長生きです。
2007年九州大学が“牛肉・豚肉”・“加工肉”・“動物脂肪”と“直腸ガン”の関係を調査しましたが、これ等の食べ物によって“癌”になる事はないと云う
結果を導き出しています。
 肉ばかり食べていると“ガン”になるなどの迷信に惑わされる事なく、むしろ玄米菜食は止め必要な栄養を全て含んでいる“肉”を食べる様にするべきでしょう。

2012年9月27日木曜日

「野菜」は諸悪の根源

 一般に「野菜」を食べないと”ビタミン不足”になると云われますが、この考えは何等医学的・科学的な根拠もない『うそ』・『作り話』にすぎません。どの動物でもすべての”ビタミン”を必要としていますが、「肉類」しか食べない『肉食動物』も数多くいます。ではその様な動物は、”ビタミン”をどこから得ているのでしょう。云うまでもなく、自分自身の身体で作っているのです。我々人間をはじめとして、皮膚はもちろんの事「口腔粘膜」・「消化管」・「膣」には色々な細菌が附着しています。人間の「小腸」・「大腸」には、400種類・100兆個の腸内細菌が腸管壁に附着して棲み付いています。400種類の「腸内細菌」には、我々の役にたっている「善玉菌」もあれば増えすぎると体に害を及ぼす「悪玉菌」もあります。「善玉菌」・「悪玉菌」のいずれも、「小腸」・「大腸」に入った食べ物を食べ成長するのですが、成長過程で「善玉菌」は”ビタミン”やその他の栄養素を作り、その栄養を腸管壁から血液中に吸収しているのです。「善玉菌」の餌は”魚介類”や”肉類”に含まれる「タンパク」・「脂肪」であり、「悪玉菌」の餌は”でんぷん”=”糖質”や”食物繊維”です。「野菜」の主な成分は”糖質”と”食物繊維”であるので、これらを食べると「悪玉菌」が増えます。
この様に食べ物は「小腸」で”お粥状”になるまで分解=消化され、その中の栄養になる物だけが体内に吸収され残った残渣は大腸まで運ばれ、そこで水分を減らして便の形にし、その後排便で体外に排泄するのです。 私達は”食物繊維”を消化し栄養に変える「消化酵素」を「胃」にも「小腸」にも持っていません。だから「野菜」を食べると、「小腸」で”お粥状”に出来ずそのままの状態で胃・小腸を通過し大腸にまで運ばれます。「大腸」には「消化酵素」が全くありませんから、排便する為に便をお粥状にするのはどの様にしているのでしょう。「大腸菌」の中の「悪玉菌」である色々な「腐敗・醗酵菌」=「イースト菌」=「カビ」が、”食物繊維”を「腐敗・発酵」し”お粥状”にします。「腐敗・発酵」によって出来た「毒素」や「毒ガス」が、体内に吸収され色々な障害が起きます。障害の中でも特に嫌なのが、「免疫障害」です。たとえば、『リウマチ』・『喘息』・『ループス』・『食物アレルギー』などです。
「カビ」は成長すると『もやし』の様な『根』を”腸管壁”に食い込ませ、その結果腸管壁が”ボロボロ”になり『潰瘍性大腸炎』などになります。”便”は普通では殆ど”無臭”ですが、「野菜」が発酵して出来る
「毒ガス」交じりの”便”は顔を背けたくなる様な”臭い”を発します。その事がよく分かるのが、「授乳中」の乳児の”便”には”悪臭”がありません。母乳は”血液”から作られるので、乳児の間は”肉食”だからです。また体内に取り込まれた「毒ガス」は、汗や口腔粘膜から体外に出ますから、ひどい”体臭”・”口臭”の元となります。
 「野菜」を食べる事によって増殖する「悪玉菌」がそれ以上増えないようにする為に、「大腸」にある”水分”を減らそうと身体は働きます。その結果”便”は異常に硬くなり、排便が困難となり”便秘”になります。「野菜」を食べれば”便秘”が解消すると云う話は、全くの”デタラメ”で食べれば食べるほど”便秘”はひどくなります。その証拠に世界中で日本人ほど「野菜」を沢山食べる民族はありませんが、多くの人達が”便秘”で苦しんでいます。また「野菜」には「解毒作用」があるなどと”デタラメ”がまことしやかに言われていますが、「大腸」には「解毒作用」はなく、「解毒作用」があるのは唯一「肝臓」だけです。色々な政治的な思惑に”だまされない”事です。

2012年9月6日木曜日

間違いだらけの「低糖質ダイエット」

 つい最近NHKで、「糖質制限ダイエット」の番組がありましたが、それまで絶対反対してきた『糖尿病学会』までもその効用を述べています。
 私達崇高クリニックでは、25年以上前に日本で初めて「断糖(糖質を完全カットする食事)を提唱したのです。当時は医療業界や世間一般から、狂った考えとして非難を浴びていたのです。それが最近になり、色々な大学までもが「低炭水化物食」とか「低糖質食」が身体に良いと云う様な事を叫び出したのです。しかしこの様な事を言い出した人達は、学問的な裏つけなしに云っているので、この様な食事をすればかえって身体を壊す結果になります。
 ”魚介類”や”肉類”には、必ず「動物脂肪」が入っています。”脂肪(または油)は、単独で食べれば吸収は制限されますが、「糖質」と一緒に食べればその分余計に吸収され、その結果『肥満』や『高脂血症』になります。
 さらに悪い事に、余計に吸収された「脂肪」や「コレステロール」に”糖”が結合し、「糖化脂質」や「糖化コレステロール」となってしまいます。「糖化コレステロール」は、血管壁に附着しやすく『動脈硬化』の原因となります。また、「糖化タンパク」や「糖化脂質」・「糖化コレステロール」は、”タンパク”や”脂質”・”コレステロール”そのままのものに比べ処理され難く、血液中にながく留まる為『高脂血症』や『高コレステロール血症』をまねく結果となります。
 当院を受診される患者さんの中には、誤った「低炭水化物食」を実行した為に、多少「血糖値」が下がったけれども「悪玉コレステロール」が非常に高くなって困っている方が圧倒的に多いです。
 間違った「低炭水化物食」を実行する位なら、むしろ昔のように”ご飯”・”味噌汁”・”野菜”に「目刺し」を何匹か食べているほうが余程ましです。以前は現在の様に「高脂血症」・「高コレステロール血症」が少なかったのはこの様な食べ方をしていたからでしょう。アメリカでも1960年までは『肥満』や『心筋梗塞』もそれ程いなかったのが、1970年代以降肉食中心の食生活ではなく、”肉食+炭水化物食”になってからです。
 決して根拠の無い「低炭水化物食」はやらない様にし、もしやるなら当クリニックが25年以上前から提唱し実行している『断糖食』=『徹底した炭水化物の排除』をやることです。