つい最近NHKで、「糖質制限ダイエット」の番組がありましたが、それまで絶対反対してきた『糖尿病学会』までもその効用を述べています。
私達崇高クリニックでは、25年以上前に日本で初めて「断糖(糖質を完全カットする食事)を提唱したのです。当時は医療業界や世間一般から、狂った考えとして非難を浴びていたのです。それが最近になり、色々な大学までもが「低炭水化物食」とか「低糖質食」が身体に良いと云う様な事を叫び出したのです。しかしこの様な事を言い出した人達は、学問的な裏つけなしに云っているので、この様な食事をすればかえって身体を壊す結果になります。
”魚介類”や”肉類”には、必ず「動物脂肪」が入っています。”脂肪(または油)は、単独で食べれば吸収は制限されますが、「糖質」と一緒に食べればその分余計に吸収され、その結果『肥満』や『高脂血症』になります。
さらに悪い事に、余計に吸収された「脂肪」や「コレステロール」に”糖”が結合し、「糖化脂質」や「糖化コレステロール」となってしまいます。「糖化コレステロール」は、血管壁に附着しやすく『動脈硬化』の原因となります。また、「糖化タンパク」や「糖化脂質」・「糖化コレステロール」は、”タンパク”や”脂質”・”コレステロール”そのままのものに比べ処理され難く、血液中にながく留まる為『高脂血症』や『高コレステロール血症』をまねく結果となります。
当院を受診される患者さんの中には、誤った「低炭水化物食」を実行した為に、多少「血糖値」が下がったけれども「悪玉コレステロール」が非常に高くなって困っている方が圧倒的に多いです。
間違った「低炭水化物食」を実行する位なら、むしろ昔のように”ご飯”・”味噌汁”・”野菜”に「目刺し」を何匹か食べているほうが余程ましです。以前は現在の様に「高脂血症」・「高コレステロール血症」が少なかったのはこの様な食べ方をしていたからでしょう。アメリカでも1960年までは『肥満』や『心筋梗塞』もそれ程いなかったのが、1970年代以降肉食中心の食生活ではなく、”肉食+炭水化物食”になってからです。
決して根拠の無い「低炭水化物食」はやらない様にし、もしやるなら当クリニックが25年以上前から提唱し実行している『断糖食』=『徹底した炭水化物の排除』をやることです。