2012年6月27日のアメリカ医学協会雑誌に、減量およびその状態を持続して行くには、食事のカロリー量の制限ではなくて、カロリーを得る為の食材を考える事であると云う研究結果が発表されました。
ハーバード大学付属小児病院のデービット・ルドウィッヒ博士は、減量効果を持続させるためには、
『炭水化物』や『脂肪』を制限するのではなく、これらの「質」を考える必要があると述べておられます。博士によると、一旦減量してしまうと『カロリー消費効率』が下がるので、減量効果を持続する事が大変難しくなるのだと云っておられます。
21人の『肥満』または『過体重』青年男女を一旦減量(体重の10~15%)させた後、次の3種類のダイエットを試しました。食事の総カロリー量は皆同じですが、①総カロリーの60%を炭水化物、20%を脂肪、20%をタンパクから ②総カロリーの40%を炭水化物、40%を脂肪、40%をタンパク ③総カロリーの10%を炭水化物、60%を脂肪、30%をタンパクを4週間続行しました。
その結果は、低脂肪ダイエットにすると、代謝(身体の働き)が最も低下したのです。それと同時に色々な病気にかかる割合も増えたのです。それに反して、低炭水化物ダイエットでは、代謝活性が高まり健康で病気になる率が減りました。
結論から言えば、『動物脂肪』を一生懸命に減らす様に頑張れば余計に「肥満」になり病気になり易いと云うことです。気をつけましょう。