「肉」ばかり沢山食べていると身体が酸性になり、『大腸ガン』になるなど
学問的根拠のない“作り話”に惑わされ、“マクロビオティック”食に走り、玄米・菜食で過ごした結果、“体力減退・低体温”・“糖尿病”・“ガン”などに悩まされている人達を多く見かけます。
400万年前に我々人類の祖先が誕生して以来、野山に出掛け色々な動物を捕獲しそれ等を食べる事により進化発展を遂げて来たのです。確かに動物以外にも、草の実なども採取し多少は食べていたでしょうが、だからと言って食物の大部分は肉食で、よく言われる程雑食ではありません。遺伝子の99.8%は肉食用に設計されているのです。
我々の身体はややアルカリ性で、水素イオン濃度(pH)が7.35~7.45の間に厳密に保たれる様に調整されています。この調整機能に大きく貢献しているのが呼吸で、“酸性”に傾けば呼吸を減らし炭酸ガスの働きでアルカリ性になる様にし、“アルカリ性”に傾けば酸素を取り入れ酸性になる様に働きます。肉を食べたからと言って、決して“酸性”にはなりません。
米や芋など“糖質”の物は、エネルギー=カロリーとして使われずに余ると、
不完全燃焼を来たしその結果“乳酸”を生じ、身体は酸性となります。激しい運動をした後、筋肉が“こわばる”のは“乳酸”が溜まるからなのです。
身体が“酸性”になると、酸素が細胞内に取り込まれなくなり“ガン”などの“変性疾患”を来たします。
“エスキモー族”やアフリカの“マサイ族”の人達には、“ガン”など全くありませんが、彼等は略完全な“肉食”生活を送っています。また“肉食”が“ガン”の元凶であるならば、人類は今日の様に発展して来ていなかったでしょう。
人類が大小の動物を絶滅状態になる迄取り尽くしてしまった為、約1万年前に牛などを家畜として育てる為の農業が始まったと考えられています。初期の頃は穀物などは余り食べていなかったので、“ガン”や“胃腸障害”など色々な病気は見られませんでした。19世紀になりヨーロッパで“産業革命”が起こり農業も機械化され、穀物の収穫量が飛躍的に増えたのです。その頃より“ガン”や“心筋梗塞”などの病気が発生する様になったのです。
1,800年代半ばに有名な“シュバイツアー博士”がアフリカに診療所を開設し
病人の治療に当たっていましたが、“ガン”・“盲腸”などの病気は農産物を多く食べる白人にしか見られなかったと述べておられます。1,900年代始めアメリカ・ハーバード大学の医師であり人類学者の“ステファンソン博士”が約5年間エスキモー族の部落で彼等と同じ食べ物(肉食のみ)で生活しアメリカに住んでいる時よりも健康になった事を聞き、実証して見せる様奨められたのです。
そこで彼は色々な学者の監視下、ニューヨークのコロンビア大学付属ベルビュー病院で1年間“完全な肉食”生活を送ったのです。多くの学者は数週間で身体に変調を来たし“ギブアップ”するだろうと考えていたのですが、1年後むしろ健康になり周囲を驚かせました。また新田次郎著の“アラスカ物語”に登場するフランク安田は、20歳代より90歳までエスキモー族と共に肉食生活を送ったのです。
逆に典型的な“菜食”である“南インド”の人達は、“ガン”を始めとする色々な病気の為短命なのです。“菜食”にすると“免疫力”が低下するので、幼児時代に死亡する事も多いです。日本でも“米所”の北国では“脳血管疾患”や“癌”
などの為短命ですが、沖縄の様に“肉食”の地方ではこれ等の疾患がなく長生きです。
2007年九州大学が“牛肉・豚肉”・“加工肉”・“動物脂肪”と“直腸ガン”の関係を調査しましたが、これ等の食べ物によって“癌”になる事はないと云う
結果を導き出しています。
肉ばかり食べていると“ガン”になるなどの迷信に惑わされる事なく、むしろ玄米菜食は止め必要な栄養を全て含んでいる“肉”を食べる様にするべきでしょう。