絶えず新しい抗がん剤が造られ、いかにもこれを使えば癌が治ると云う様なことを云われ、癌患者さん達はこれで自分の命が救われると喜びますが、結果は従来通りで結局のところダメと云う事の繰り返しで、今の所癌を治せる薬は無いのが現状です。
現在行われている一般的な「癌」治療は、三大療法と云われる“手術”・“放射線”・“抗がん剤”によるものです。“放射線”は東京電力の原発事故による放射線被害からも分かる様に、「癌細胞」が殺されるより、「正常細胞」がむしろ「癌化」されるので、かえって“死期”が早まる事になるのです。次に“抗がん剤”治療では、「癌細胞」が死滅するよりもまず、新陳代謝が盛んな臓器である“十二指腸粘膜”や“骨髄細胞”・“毛根細胞”が先に打撃を受け障害されるので、“食欲不振”・“嘔気”・“白血球減少”・“脱毛”などの副作用がでるのです。
「癌細胞」は自身の代謝異常により、特殊なタンパクが出来、このタンパク
が細胞膜を覆い、その結果“免疫細胞”が「癌細胞」を認識できにくくなるので、
免疫治療は全く意味をなしません。この様に従来より行われている治療法では、
「癌」を治すどころかかえって死期を早める結果になるのです。
当院に相談に来られる患者さんは、現代医学ではなすべきことは全てしていてそれ以上する治療法がないか、または抗がん剤の副作用がひどく後は死を待つのみと云う方達です。
抗がん剤治療ではなく、それらに替わる代替・補助療法、たとえば高濃度ビタミンCの点滴療法や、自分のリンパ球を使う免疫療法などを受けられる癌患者さんがおられますが、いずれも効果は殆どありません。たしかに抗がん剤を使うよりもQOL(生活の質)はよいし、多少の延命は可能かもしれませんが、結局はお亡くなりになる。これが厳粛な事実です。
当院で行っている代替・補完療法は、アメリカで約40年以前より行われている“セシウム”及び“DMSO”を使用する治療法です。この方法は約40年前に、キース・ブリューワー博士により考案された方法で、動物実験でも臨床試験でもハッキリとした効果が認められています。彼は世界のある地域では、癌の発症が非常に少ない又は殆どない事から、それらの地域の何が「癌」を予防しているのかを調べたのです。するとそれらの地域の土壌には、高濃度の“セシウム”や“ルビジウム”と云うミネラルが高濃度に含まれている事がわかりました。その地域の水を飲んだり調理に使ったり、その地域で育つ野草を食べたりすれば、当然“セシウム”や“ルビジウム”を摂取する事が出来ます。
ドイツのノーベル賞受賞者ワールブルグ博士は、「癌細胞」は正常な細胞とは違った方法でエネルギーを得ている事を証明しました。正常な細胞では、“インスリン”により“ブドウ糖”が細胞内に取り込まれ、まず嫌気性解糖(酸素を使わない醗酵と云う過程)により“ピルビン酸”にまで代謝され、ついで“ミトコンドリア”と呼ばれる“エネルギー生産器官”に運び込まれます。この時細胞内がアルカリ性でないとエネルギーを作る事は出来ません。“ミトコンドリア”に運び込まれた“ピルビン酸”は、“アセト酢酸”を経て“酸素”を使った“酸化的リン酸化”により順次“エネルギー”が造られるのです(TCAサイクル)。この様にして作り出された“エネルギー”を利用し、色々な代謝活動が行われています。
「正常細胞」が何らかの原因で癌化すると、“酸素”は細胞を通過する(膜輸送)事が出来なくなり「細胞内」は“低酸素状態”となります。この様な状態になると、“ミトコンドリア”での“エネルギー生産”は出来なくなり、代謝活動が低下します。残された“エネルギー生産”方法は、無酸素状態でも出来る“醗酵”と云う方法に頼らざるを得なくなるのです。この時に出来る副産物が乳酸で、結果的に細胞は酸性状態となり、遺伝子(DNA,RNA)に変性が生じ、細胞の無節制な増殖と云う結果を導くのです。ここで非常に重要なポイントは、発酵という“エネルギー生産“方法は、細胞内がアルカリ性であれば起こり得ません。普通、健康な細胞はpHが7.35~7.45で「癌細胞」とは正反対の、ややアルカリ性の環境にあります。したがって、「癌細胞」を破壊=死滅させるには、細胞内をアルカリ性にしてやればいいと云うことで、きわめて単純・明快な原理です。
そこで、自然界に存在するミネラルの中でアルカリ性が最も強く、しかも「がん細胞」に親和性のある“セシウム”を投与し、「癌細胞」内をアルカリ性に変えるのです。「癌細胞」内がpH8.0以上になると、せいぜい数日のうちに「癌細胞」は死滅します。また“セシウム療法”を行うときは、DMSOを併用すれば一層の効果が見込まれます。DMSOは木材から紙パルプを作る際に出来る副産物で、1866年にロシアの化学者Alexander Zaytsevにより発見されました。無臭で透明な液体で、人体に対して全く無害であるうえ、最大の特徴として皮膚・粘膜・細胞膜を容易に通過する事、さらに「癌細胞」膜を容易に通過できることを、1960年代初頭にオレゴン健康科学大学医学部のスタンレー・ヤコブ博士が多くの研究・実験で証明しました。DMSOの膜組織透過能力は、70%~90%の濃度溶液が最も効果的である事が証明されています。これ等の事実に加え、DMSOは他の薬剤――例えば“抗がん剤”――と結合し易く一緒に癌細胞膜を通過し、抗癌剤を「癌細胞」内にだけ運び込みます。だから、抗癌剤による副作用は全くないのです。ただし、DMSOの唯一の難点は、皮膚に対する刺激性ですが、当院独自の方法でこの難点を克服しています。