2016年9月3日土曜日

セシウムによる「癌」治療

 私のところに相談に来られる患者さんは、現代医学ではなすべきことは全部しました、もうこれ以上何もすることはできません、余命数ヶ月と宣託を受けられた人たちです。
 こういう患者さんに、いろいろなサプリメントや、あるいは大量のマルチビタミン剤、体を温めることにより免疫を賦活しても、もう遅すぎます。たいていの方は、宣託された期間よりも多少延命されますが、治癒することはまず不可能です。
 たしかに抗がん剤を使うよりもはるかにQOLはいいし、延命は可能かもしれませんが、それでも結局はお亡くなりになる。これが厳粛な事実です。
 しかし、最近、セシウムを使った療法が特にアメリカで使われだし、かなりの効果をあげることがわかってきました。末期でも約5割の完治が期待できるといわれています。そして、末期のがん性疼痛は2~3日で非常に軽減します。副作用はあっても下痢、口唇の周りの軽い痺れ、疲労感くらいです。このように、副作用もなく効果もあるため、抗がん剤、放射線、手術しかがん治療には認めないオーソドックスな医学界からは敵視されています。なぜなら、抗がん剤でぼろ儲けをしている巨大製薬会社の利益と真っ向から対立するからです。
 今からおよそ80年前、ドイツのオットー・ワールブルグは(1931年、1944年と2回ノーベル章受賞)がん細胞は正常な細胞とは違ったやりかたでエネルギーを得ていることを発見しました。正常な細胞膜では酸素が自由に細胞内に入り、そこでブドウ糖を燃焼させエネルギーを産生します。ところが、がん細胞では細胞内液が酸性のため酸素が中に入れないのです。そのため、がん細胞は酸素のない状態で、発酵というプロセスでブドウ糖からエネルギーを作り出します。その産物が乳酸です。この乳酸はDNA、RNAを破壊することにより、細胞の無節制な増殖を促します。この乳酸はがんによく付随する痛みの原因にもなるのです。そして、細胞内の酸化に拍車をかけます。
 ここで、非常に重要なポイントは、この発酵というエネルギー生産方法は細胞内がアルカリ性である健常細胞では起こりえないことです。普通、健康な細胞はpHが7.35~7.45という、ややアルカリ性の状態に保たれています。したがって、がん細胞を破壊するには細胞内をアルカリ性にしてやればいいということです。きわめて明快で単純な原理です。
 そこで、自然界に存在するものの中でアルカリ性が最も強く、がん細胞に親和性のあるセシウムを投与します。セシウムと言えば、普通、放射性同位体のセシウム137を思い浮かべ、ウラニウムやラジウムと同様に危険な感じを一般の人は持ちやすいものです。しかし、本来、セシウムは非常に安全な物質なのです。
 塩化セシウムによりがん細胞の中のpHが8以上になると、せいぜい数日の内にがん細胞は死滅します。このように、pHを高める療法なので、High pH Therapyともよびます。
 セシウム療法を行うときは、セシウムと一緒にDMSOという一種の有機溶剤を混ぜ、それを皮膚の柔らかい部分(たとえば太ももの内側)にスプレーします。DMSOとともに効率よくセシウムが吸収されます。また、DMSOは血液脳関門を通過しますので、特に脳腫瘍転移にはDMSOとの併用がすすめられます。