2009年3月10日火曜日

食事で知能指数=IQを変えられるか

 最近の報告(Crime Times,2000)によると、“食事療法”で犯罪行動の危険因子である“多動症”を治療する事が出来るそうです。“犯罪”や“非行”に大いに関係する、“知能指数”=IQをも改善出来得るのでは無でしょうか ? 二人の研究者が公立学校及び矯正施設の13人と13人の無差別抽出した対象群ついて、ランダム・二重盲検法による調査を行いました。調査結果には、それ以前にヨーロッパの研究チームが英国・スコットランド・ウエールス・ベルギーの小学生に対し行った研究結果も含んでいます。
 ビタミン・ミネラルを服用している子供たちは、両群とも地域性・年令・人種・性別・サプリメントの如何に拘わらず、平均的に知能指数=IQは優れておりその差は殆ど有りませんでした。
 炭水化物の多い“貧しい食事”―ご飯やパン・麺・野菜等―の子供では、“インテリゲンス”=知能“の低さが認められたが、“ビタミン・ミネラル”を補給し血液中の栄養を増やせば“記憶力”の向上が見込める事が調査結果より示されました。然しながら、“正しく栄養”を摂っている子供達に“ビタミン・ミネラル”を補給しても効果がない事も判明したのです。
現代社会では、“生物学的”な事と“希望なし”とが同列に考えられており、“犯罪”や“異常行動”が“生物学的現象”であるとの考え方はないのです。
・ オメガ3脂肪酸は、“破壊的”・“反抗的”な態度・行動と共に、“敵対的”な行動も和らげる事が出来る。
・ “亜鉛”補給は、多くの子供に見られる“多動症”を劇的に改善させる。
Crime Timesの過去の記事で、“栄養豊富”な健康食(高たんぱく・低脂肪・低炭水化物)は犯罪者達の反社会的行動を劇的に矯正出来、“栄養補助剤=サプリメント”で子供の非行を減らし“学習能力”を劇的に向上させられ、“栄養強化食”では“知能指数”の著しい改善が図れると云う重要な報告がなされています。1995年の発刊以来、“犯罪者”や“問題行動者”の平滑態度は“生物学的介入”で変え得る事が示されています。
 “異常行動・態度”が、例え“遺伝的欠陥”によるものであっても変え得るでしょう。
子供達の“常軌を逸した危険行動”が、“解毒作用”の障害による“重金属”の過剰蓄積に端を発している事が研究により示されています。この様な子供達の“鉛”やその他“重金属類”を減らし、“栄養不良”を改善する事により治療する事が出来るでしょう。この様な治療を行っている米国イリノイ州のPfeiffer 治療センターでは、“問題行動・非行・精神病質”の子供達を驚く程の改善効果を上げています。
 生物学者達は、脳機能障害の予防と云う点で著しい進歩を成し遂げています。Streissguth等は“シアトル妊婦・健康”プログラムを策定し、“アルコール依存症妊婦”に対し“教育指導”及び“積極介入”を組み合わせたプログラムを作製しました。介入の結果、中等度から重度のアルコール依存症妊婦4人中3人が、短期間で“アルコール”を止めるか減らす事が出来たのです。“アルコール・薬物”中毒妊婦から“胎児”を守る“プロジェクト”にも参加したが、彼等の努力の結果“矯正不可能な脳障害児”の出生は殆どなくなり、多くは健康で将来ある乳児を出生出来るようになったのです。