2009年3月20日金曜日

断 糖 宣 言

 「断糖」とは、読んで字のごとく「糖質の食べ物」を口にしないと云う事ですが、穀類や野菜類・果物の様な食べ物に慣れきってしまっている人にとっては、この様な「糖分」の多い食べ物を「断つ」のは大変な事でしょう。そこで身体の為を考え実行するには、自分の心に「宣言」しましょうと言う意味なのです。
 地球上の生き物はすべて「糖質」を持ってはいますが、魚介類や肉類に含まれる「糖質」の割合は0.5%以下で国の基準では「糖質ゼロ」と規定されています。だから“魚介類”・“肉類”は『タンパク質』食品なのです。一方、“穀物類”や“野菜類”・“果物類”は、主な成分が「糖質」と「繊維質」で、一般的な動物が食べ物として利用できるのは「糖質」のみです。
 私たちの身体では24時間絶えず、食事から取り入れた『タンパク』・『油脂』や身体の中にあるこれらの物を使って、色々な物(細胞など)を作ったり、別のものに作り変えたりなどの仕事(代謝活動)が行われています。これらの仕事をする為には、カロリー=熱が必要です。この熱を生み出す物が、「糖」すなわち『炭水化物』です。仕事をするのに必要な“熱量=カロリー”以上の物が食事から入ってくれば当然余り、余った“熱量=カロリー”は備蓄燃料として「体脂肪」の形で蓄えられます。逆に食事から『炭水化物』の様な“熱量=カロリー”の素が入って来なければ、備蓄してあった燃料である「脂肪」が使われます。
 『タンパク質』と『脂質』から出来ている「魚介類」や「肉類」から色々な身体の組織を作るためには、先ほども述べた様に相当の“熱量=カロリー”を必要とします。したがって、「魚介類」や「肉類」を食べれば、相当のカロリーが使われその為身体が“温まる”のです。この時もし『炭水化物』=『糖質』を一緒に食べなければ、備蓄してある「体脂肪」が燃料=カロリーとして使われます。
 今までお話してきた様に、“穀類”・“野菜類”・“果物”はむしろ“カロリー”を生み出す方で、“魚介類”・“肉類”は“カロリー”を使う方なのです。
 肥満・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病をなくすために、今すぐにでも『断糖』を宣言し実行に移してみませんか。