現在アメリカでポピュラーとなっている”Paleolithic Diet"=”前石器時代ダイエットとはどの様な
ダイエットでしょうか。我々人類の祖先が地球上に誕生して以来、1万年前までの約250万年の間、
狩猟により色々な動物、当初は小型動物を捕まえたり、死んだ大型動物の腐った肉を主食として食べ、野生の木の実や草の実を少し食べて進化・発展を遂げて来ました。この様な食生活を、パレオダイエット(前石器時代ダイエット)と呼んでおり、現在多くのアメリカ人が、健康で生活する為に必須のダイエットとして取り入れる様になって来たのです。
先祖がどの様な物を食べていたのかは、遺跡から出土した骨に含まれる”タンパク”の構成要素である”アミノ酸”を調べれば分かります。人類の骨とライオンの骨を比べてみると、我々人類はほぼ肉食で、野菜などは少ししか食べていなかった事がわかります。我々人間の胃・腸には、野菜の食物繊維を消化する酵素はありません。したがって、野菜の繊維を糞便状にするためには、悪玉腸内細菌により、腐敗・発酵しなければなりません。腐敗・発酵によって発生した、毒ガス(悪臭の元)や毒素が、腸管壁を傷つけ、血管内に侵入し、全身を駆け巡って、色々な免疫異常(リウマチ・喘息・
クローン病・過敏性大腸炎など)が起きます。この腐敗・発酵の成長を止めようとして、腸管内の水分を減らそうとするのです。そうなると、便は非常に硬くなり排泄され難くなるのです。これが便秘の原因で、野菜の食物繊維を摂ればとるほど便秘がひどくなります。多くの人達、殊に野菜好きの女性に便秘が多いのもその為です。
1万年前になり、野生動物を殆ど食べ尽してしまった為、野生動物を家畜として育てる為に農業を始めたのですが、この時以来我々人間も農作物を食べる様になり、癌をはじめとする色々な病気に悩まされる様になったのです。
だから、崇高クリニックでは、30年前より断糖=肉食ダイエット=旧石器時代ダイエットを取り入れ、糖尿病をはじめとする色々な病気の克服に取り組んできたのです。