1953年若くて野心に満ち溢れた生物学者 アンセル・キーが、当時では極めて斬新的な考えで、食事中の脂肪が多すぎは心臓疾患の原因になると云う理論を提唱したのです。この考えが現在でも、政治的・経済的な理由から広い支持を受けているのです。
以前ロシアの研究者が、ウサギに大量のコレステロールを食べさせたところ、ウサギの動脈は心筋梗塞で死亡した人の動脈と同じようにコレステロールの塊で詰まっていました。しかし少し考えてみればおかしな話で、本来ウサギは草しか食べない動物で、草には勿論コレステロールは全く含まれていないのです。
脂肪と心疾患の関連性を提唱した アンセル・キーでさえ、1977年に食物中のコレステロールと血液中のコレステロールにはなんらの関連性もないと云っています。
それにもかかわらず、いまだに多くの医師・医療機関・マスコミは、アンセル・キー
の主張を垂れ流しているのです。
アンセル・キーは色々な国の食生活すなわち脂肪消費量と心疾患に関するデータを集め、有名な”the Seven Countries
Study”(7か国調査研究)と云う報告書を発表しています。しかしその時彼は22か国のデータを集めていたのですが、発表に使ったのは
都合のよい7か国のデータだけだったのです。もしも彼が22カ国すべてのデータを解析していれば、食物中の脂肪・コレステロールと心臓疾患の間には何の関係もない事が分かってしまうからです。
現在では多くの研究者により、食事中の脂肪・コレステロールと血液中のそれらとは関係がない事が明らかになっているにもかかわらず、企業から利益を得ている学者達による誤った”神話”に騙されない様にして、健康を保ちましょう。