2009年9月10日木曜日

悪玉コレステロールよりもっと悪い物とは?

 ”悪玉コレステロール”は、実は細胞膜やホルモン・胆汁などを造る為に絶対必要な大切な栄養素なのです。
 悪玉コレステロールも、血管内壁(血液が通る側)に傷が付き隙間が出来ない限り、血管内壁の下に潜り込む事もなく、血管が狭まる事はありません。
 我々の身体にとって絶対に必要であり、しかも魚介類や肉類などの動物性タンパクに含まれる必須アミノ酸である”メチオニン”が利用されるときに出来る、”ホモシステイン”というアミノ酸が血管を傷つけるのです。
 血管内壁が”ホモシステイン”により傷つけられ裂け目が出来ると、大切な栄養素として運ばれている悪玉コレステロールが此の裂け目より内壁の下へ潜り込み、血管の太さが狭くなり血液の流れが悪くなります。これが動脈硬化です。
 ではこの悪玉コレステロールより遥かに悪者である”ホモシステイン”がどうして血液中に増えるのでしょうか。普通”ホモシステイン”は、ビタミンB12の働きで無害な必須アミノ酸である”メチオニン”に作り変えられるか、ビタミンB6により”システイン”となり尿中に排泄されるのですが、”穀類・野菜類・果物”には残念ながらビタミンB12は全く含まれていません。
 だから動脈硬化による”脳梗塞・脳溢血”は米所や菜食中心の食事をしている人達に多いのです。