肥満・糖尿病などの生活習慣病は、食の欧米化による”肉”の食べすぎからと言われますが本当にそうでしょうか?
日本政府は5月15日、2008年度の「水産白書(水産動向)」を閣議決定しました。報告によると、一人当たりの魚介類の消費量は2006年から肉類を下回るようになり、若者を中心に全世代で魚離れが加速しているそうです。
白書は、厚生労働省の「国民健康・栄養調査報告」をもとに、2007年までの魚の消費動向を調べたものです。
肉類の消費量は1997年以前より75g~80gで殆ど変動無く、魚介類の消費量が1997年には約100g食べられていたものが、2007年には80g台にまで減少しているのです。
いずれにしても、統計を比較できる1949年(昭和24年)以降肉類の1日あたりの消費量は、80.4gで横ばいで推移しているのに対し魚介類の消費量が2006年には80.2gと肉類の消費量を下回ったのです。
それにしても肉類の消費量が1日唯の約80gで、食の欧米化と言えるでしょうか。余りにも”たんぱく質”の量が少なく、これでは空腹に耐えられません。そこで肉類・魚介類の代わりに”穀類・野菜類・果物類”を沢山食べる様になり、1日の総カロリー量は何倍にもなり「肥満・糖尿病」などの「生活習慣病」が急激に増えだしたのです。