青少年の非行・陰湿ないじめ・学校内・家庭内暴力、登校拒否、暴走行為などの反社会的行為や犯罪増加の原因について、“評論家”や“心理学者”がテレビ・新聞などのマスコミで“社会環境”や“家庭環境”さらには“学校教育”が昔に比べて悪くなっている等々論評しているのを見掛けます。例えば“家庭での親子”の会話が少なくなった為とか、彼等を取り巻く環境が悪いのだと決め付けています。世の中が便利になる以前は、親達の忙しさの為、殆ど親子間の会話等している暇は有りませんでした。“ストレス”についても、“戦中・戦後”は子供に至るまで相当な“ストレス”があった筈です。更に明治維新の文明開化の時代には、“社会環境”・“教育環境”が激変した筈です。でもその様な時代に“犯罪”・“非行”が増加していません。
我々の祖先達は“激しい気象の変化”や“取り巻く環境の変化”に適応して来たのです。従って考えられる原因は他にある筈です。最も考えられる事は、“食べ物”の違いでしょう。以前に比べ確かに食品の種類や量は増えましたが、それ等は“炭水化物”やそれから作られる製品ばかりです。甘く品種改良した“野菜”や“果物”、“でんぷん”=“糖分”に“脂肪”を加えた“カレールー”、“デンプン”だらけの“練り製品”の様に本来有るべき姿から想像も出来ない様な食べ物ばかりです。この結果は何を齎したでしょう。“高血圧”・“高コレステロール血症”を始め“肥満”・“心臓・脳血管障害”・“糖尿病”の急激な増加です。さらに悪い事に数え切れない程の“食品添加物”が、状況を一層悪くしているのです。“癌”の増加もこれ等が一因でしょう。
数百万年の間、人類は“狩猟”により、“うさぎ”・“リス”や“魚類”等の“小動物”を捕まえて生活し進化を遂げてきました。“火”を使う事を覚え、料理も進歩して来たでしょう。“石器時代”になると、硬い“木の実”を食べだす様になりました。その間“野菜”や“穀物類”等は食べていません。従って我々の身体の器官は、“動物”から栄養を吸収する様に進化して来たのです。その一つの証拠が腸の長さです。殆どの動物は“穀物”や“野菜”等の繊維の多い物を消化する事は出来ません。そこで所謂“草食動物”はそれ等の作業を、大量の腸内細菌に委ねているのです。大量の“腸内細菌”を保持する為には、相当長く大きい腸を必要とします。その場所が“盲腸”なのです。我々人間の盲腸は退化してしまっており、大量の腸内細菌を養う事が出来ないのです。此の事から考えても、“野菜”や“穀物”等は食べるべきではないでしょう。全ての動物の身体は、“タンパク”及び“脂肪”から出来ています。“野菜”や“穀類”には、重要な身体の構成物質である“タンパク”・“脂肪”は殆ど無いか極めて僅かしか有りません。皆さんも“野焼き”や“焼き畑農業”等で御存知の様に、“野菜”や“穀物”は燃え易く熱を出す“燃料”としての働きが殆どです。燃えて“熱”を出すと云う事は、即ち最良の“カロリー”源です。つい最近迄は、外部から身体を温める効率の良い“暖房”設備等有りませんでした。だから冬の寒い間は身体の中で“熱”を作り出し、暖めなければならなかったのです。此の為に最適な物が“穀物”や“野菜”だったのです。初秋の“祭り”の際、“野菜”や“果物”・“もち”をお供えし春先まで食べたのです。勿論“魚介類”や“肉類”も余分に食べれば燃料としても使えますが、不幸にして“平野部”の日本列島では“動物”は多く生息していなかったのです。
止むを得ず“穀物”等を食べていたのですが、如何せん“栄養”が不足する為“長寿”を全う出来ませんでした。昭和40年代に入り一般の人達も“牛肉”を食べられる様になり、その頃より急速に寿命が延び出したのです。
どの野生動物も初秋になると、“寒さ”に耐える様に、“木の実”等の“炭水化物”を沢山食べ、燃料として使う為に“脂肪”を溜め込むのです。“米”や“野菜”・“果物”等の“炭水化物”は、“燃料”=“カロリー”として使わない場合には、無難で効率の良い“脂肪”として溜め込むのです。春先になれば、“動作”や“冷房効果”の妨げになる“脂肪”は削ぎ落とします。“脂肪”を食べても、“体脂肪”にはなりません。もし“脂肪”が身に着くのなら、“神戸牛”・“但馬牛”等の霜降り牛を育てる為に“穀物”など与える必要はなく、“野菜”に“サラダ油”を掛けて食べさせれば良い筈です。此の方が遥かに安価で済むでしょう。我々人間も本来“初秋”から“春先”に肥り易いのは自然現象なのです。“天高く馬肥ゆる秋”とか“食欲の秋”と云う格言の根拠は其処に有ります。たとえ真の“肉食”をしていても“肥る”事があるでしょう。まして“穀物”・“野菜”・“果物”等を少しでも食べれば尚更です。
“脳”の働きを狂わせ、“肥満”・“糖尿病”・“癌”等の“生活習慣病”にならない様にする為にも、“糖質”=“米・麦”・“野菜”・“果物”を食べるのを止めましょう。