今から約25年前、はじめて”肉食”を中心とする『肉食ダイエット』をホームページに載せたのですが、その当時は話題になる事もありませんでした。ところが、最初に”清涼飲料水メーカー”が、”糖質”の悪さに気ずき”糖質ゼロ”製品を売り出したのです。その後徐々に”糖質”=”炭水化物”の害に関心がもたれるようになり、現在では”低炭水化物”・”タンパク質”ダイエットが流行のようになって来ています。
でも低炭水化物・高タンパクダイエットを世界で初めて世に知らしめたのは、1800年代末にイギリス人の棺おけ職人であった”ウイリアム・バンティング”という人物で、現在でもヨーロッパでは『バンティングダイエット』として結構知れ渡っています。このダイエット法を取り入れたのが、有名な「アトキンスダイエット」なのです。
バンティングは若い頃はスマートで健康だったのですが、中年頃より太り出し仕事にも支障を来たすようになったので、色々な医療機関を受診しダイエットに対するアドバイスをうけ、肉・乳製品を減らし野菜・果物などを中心とした”低カロリーダイエット”に励んだのですが、医師の指示に従えば従うほど肥満がひどくなり、終いには階段を降りるにも後ろ向きでなければ降りられなくなってしまいました。食べる量も減らして頑張ったのですが、終いには数歩歩くと息切れ・動機のため仕事場にも出掛けられなくなってしまったのです。
ある時ヨーロッパの医学会議に出席し帰国したばかりの医師の診察を受けたのですが、その医師がドイツの学者から聞いたのだが、炭水化物を止め”肉食”にすれば痩せられると云う話であったとアドバイスを受けたのです。そこで彼はその医師の助言を取り入れ、”肉食ダイエット”を実行した所、たちまち体重が減りだし、3ヵ月後には正常体重となり健康を取り戻したのです。そこで彼は自分の経験を論文にまとめ医学雑誌に投稿したのですが、医師でもない素人が言っている事だとして掲載を断られたのです。ならばと云う事で、自費を投じ小冊子を無料で配布したのです。