2010年4月21日水曜日

「ミネラル」バランスと『ガン』

 代表的な「ミネラル」には、カルシウム・マグネシウム・鉄などが有りますが、いずれの一つが多くても少なくても身体はうまく機能しません。
 これ等の「ミネラル」は、特に我々の身体を構成している60兆個の細胞が呼吸し、色々な物質を燃焼燃焼させる為には必要不可欠なものです。その他身体の約70%の水を、弱アルカリ性(pH7.35~7.45)
に保って置く為にも欠かす事が出来ないのです。
 現在の日本人の食事の様に『炭水化物』=『糖質』が多くなると、これ等の「ミネラル」類中でも”カルシウム”が骨から溶け出し尿中に排泄されてしまうので、”カルシウム”不足になり反対に”燐”が多くなります。その結果『骨粗しょう症』になり、また「血液」が酸性になるので『酸素』が取り入れられなくなります。そうなると「細胞」は呼吸出来なくなるので、『糖』は完全燃焼出来ず、エネルギー不足を引き起こします。『糖』が不完全燃焼を起すと、『乳酸』が出来身体は益々酸性となります。『無酸素』または『低酸素』で生き延びる事が出来るのは、「カビ」や「発酵菌」だけです。この様になると我々の身体の細胞は生き残る為に異常に増殖します。この状態が『ガン』なのです。1931年にドイツの科学者”オットー・
ワールブルグ博士”がこの事実を証明し、『ノーベル生理学・医学賞』を受賞したのです。
 ただ「ミネラル」が不足しない様にと、「ミネラルウオーター」を幾ら飲んでも役に立ちません。「ミネラル」はタンパクと結合していないと、腸から吸収されません。ですから「ミネラル」バランスを保ち『ガン』を予防する為にも、「魚介類」や「肉類」を摂り、”ご飯・野菜・果物・パン・麺”などは食べない様にしましょう。

2010年4月13日火曜日

Dr.荒木ダイエット=断糖ダイエット

 アメリカでは何十年も前から、キャベツスープダイエット・グレープフルーツダイエット・玄米ダイエットなど70種類以上の色々なダイエットが試みられて来ました。結果は何れのダイエットも成功しなかったのです。肥満・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病は増加の一途を辿ったのです。
 そこで10年位前より、アメリカ医学協会・アメリカ心臓病協会・FDA(アメリカ食品医薬品局=日本で言えば厚生省)がどの様なダイエットをすれば健康になれるかの調査・研究を始めたのです。
 低炭水化物ダイエット・低脂肪ダイエット・アトキンスダイエット(高たんぱく・高脂肪・低炭水化物)の
3種類のダイエットのうち何れのダイエットが最も良いかが調べられたのです。6ヶ月位の短期間なら何れのダイエットでも同じ位の減量効果が有りますが、アトキンスダイエット以外のダイエットではコレステロール値が正常化しない事がわかりました。現在では、短期間ならアトキンスダイエットを行うことが奨められています。
 アトキンスダイエットが何故長期間実行出来ないかと言えば、脂肪を略無制限に食べさせるためです。現在でも北極の様な極めて気温の低い(氷に閉ざされた)地域とか、アフリカの様に1日の気温差が大きい(昼間は40度以上、夜間は零下になる)地域では、1回の食事で脂肪が70%位でも身体に負担は掛からないでしょうが、冷暖房設備が普及している先進国では、脂肪も程々にしないと肝臓などに負担を掛け過ぎる事になるので程々にしなければなりません。
 Dr.荒木ダイエットは、最近になって提唱され出した”旧石器時代ダイエット”、すなわち”高たんぱく・中脂肪・超低炭水化物”ダイエットなのです。このダイエット法は、約60年以前より”小児重症てんかん”の治療の為、アメリカの有名大学の”ジョン・ホプキンス大学”で研究されており、現在では”重症小児てんかん”の治療に広く全米で採用されています。
 間違いだらけの”ダイエット法”に惑わされる事のないようにしましょう。

2010年4月10日土曜日

インスリンの働きと認知症

中年になると、インスリンホルモンの働きが当然悪くなってきます。その結果として、糖分(キャベツ・玉ねぎ・かぼちゃ・芋や米・麦・果物に多く含まれる)の処理が出来にくくなり、体脂肪・血液脂肪(コレステロール・中性脂肪)が溜まりやすく又血糖値も高くなります。
 この様なインスリン作用不全が、35歳以降のアルツハイマー病発症リスクの増加に関連していると、スェーデンの研究者らが医学雑誌に発表しています。その研究によれば、調査研究に参加した2,322名の人達を32年間追跡調査し、そのうち394名が何らかのタイプの認知症または認知障害と診断されました。
 認知症にならない様にするには、特に中年以降はなるべく“糖分の多い”食品――ご飯・うどん・そばやキャベツ・玉ねぎ・ジャガイモ・かぼちゃ、果物類――を食べる量を少しでも減らし、インスリン作用が機能不全に陥らない様に心掛ける事です。

健康な食事は学習能力を向上させる

“学習能力”にとって、“栄養”は大切なものであるのか。一言で言えば、“イエス”です。毎日“朝食”を摂っている子供は“朝食”を摂らない子供に比べ、“学習能力”は優れ、“行動”も良く“多動”ではない事が研究より分かっています。“朝食”時に血糖値を急上昇させる“糖分”の多い物を食べている子供は、“昼食”時により沢山の食事を摂る事も研究で示されました。
 ではどの様な“朝食”が良いのでしょうか。一つの良い例として、“卵”1個と“トースト”に“バター”を塗った“全粒粉パン―ふすまパンの様な物”と“コップ1杯”の“牛乳”があります。“豆腐”・“赤身肉”や“全粒粉シリアル”等も良い選択でしょう。“タンパク”や“全粒粉”に含まれる“食物繊維”は、お腹が空かず昼食まで十分もつ事が出来るからです。どうしても“昼食”時まで“お腹”が空いて困るなら、全粒粉で作られた“クラッカー”や“チーズ”を食べさせるとよいでしょう。
 アメリカの大部分の学校では、子供達に“健康”な食事を提供するよう努力しています。然し多くの学校では、“キャフェテリア”で“ファーストフード”や“脂まみれの”ピザ”・“フライドポテト”等が提供されているのです。ウイシコンシン州の或る高校で、今迄提供されていた“栄養価”の少ない“貧しい”昼食を、“新鮮で健康”な食事と“水”に変更した所、生徒の“行動”が良くなり“無断不登校”が無くなったそうです。“健康的な昼食”で生徒の“頭脳”は明晰となり、午後の授業がし易くなりました。学校の食事を“健康”な物に変更させるのには相当の努力を必要としますが、子供達に“栄養豊富”な食事をする事の大切さを教え、子供達に“栄養たっぷり”の“弁当”を持たせるのがよいでしょう。
 “朝食”・“昼食”に幾ら“栄養豊富”な食事を与えていても、放課後“予習・復習”を始める前に“スナック”等の炭水化物を与えれば折角の努力も水の泡となるので、“チーズ”の様な蛋白質の軽食を与えるのがよいでしょう。オックスフォード大学の研究によると、血糖値を上昇させる様な“糖質”の物を与えれば、暫くして余計に空腹を訴える様になり記憶力や計算能力が低下するそうです。

2010年4月9日金曜日

ADHD:犯罪との関連に関する新証拠、食べ物・食物添加物の役割に関する研究への呼びかけ

“小児の注意欠陥性多動性障害(ADHD)が犯罪の原因と成っている”と云う米国CSPIの新しい報告は、司法関係者の関心を引いている。例えば最近230人の男性および75人の女性に対して行われた研究で、多動性・衝動性や早期の行状問題が独立した又共同した問題である事が、逮捕歴のある男性の記録から判明した。1997年のEric Taylor等による報告では、たとえ衝動性とは関係なくとも“小児多動症”は後の“暴力・社会問題・学業達成度”や“反抗的・破壊的”行動に繋がる大きな危険因子である。
 ADHDは現在“リタリン”や類似の“アンフェタミン”製剤により治療されているが、CSPIの報告ではこの様な薬剤は逆効果を及ぼし長期の健康に関しては不明である。
報告では寧ろ“食事療法”を第一義的に考えるべきとし、行動問題への取り組みと合わせて行う事であるとしている。
 CSPI研究者達は食事特に着色料・添加物の、ADHDや問題行動のある23人の子供達の生活行動に対する影響を調査した。調査人数・食事の種類・解析法などの問題はあるが、23人中17人において、人口着色料やミルク・小麦粉製品などを食べた後に問題行動の悪化が見られた。これ等の食品が“脳波”に異常を来たす事が判った。
 CSPI研究者達は米国政府に対し、問題行動の原因となる“食事”の調査法の開発やどの様な“食べ物”で問題行動を減らす事が出来るのかを調べる方法を開発する様提案している。特に政府が広く子供に食べられている“合成着色料”―カップケーキ・キャンディ・砂糖まみれのシリアル・ビタミン剤・歯磨き等に使用されている―を禁止する事を提案している。
 両親・医師・学校関係者はこの様な事実を認識し、子供がこの様な“食べ物”を食べない様にするべきである。

2010年4月3日土曜日

甘い飲み物とアルツハイマー病(痴呆症)

 “肥満”・“糖尿病”が“アルツハイマー病”発症に関係する事は既に明らかとなっていますが、Ling Liらは食事内容は其の侭にして、高濃度の砂糖を加えた場合、“アルツハイマー病”の状態が悪くなるかどうかを調べたのです。成長すると“アルツハイマー病”様症状を呈する“遺伝的に操作したマウス”を用いて、普通の飼料に10%砂糖水を加えたところ、25週間後“砂糖水”を食えた“マウス”は加えない飼料マウスと比較して、約17%の体重増加、コレステロール増加、“インスリン抵抗性”―前糖尿病―が見られました。学習能力や脳機能テストで、砂糖水を加えたマウスでは“学習能力・記憶保持”が悪化しており、“アルツハイマー病”の脳に特徴的な“アミロイド蛋白”の蓄積が2倍になっていました。
 研究者達は、“精神機能障害”の悪化が、“高濃度砂糖”や“高カロリー”の結果か否かは分からないがと述べています。英国清涼飲料水協会のLi Bastoneは、此の結果は以前より云われている“肥満”と“アルツハイマー病”との関連と一致していると述べています。
 マウスが“アルツハイマー”様症状になる“砂糖水”の量を人間に換算すると、1日“ソーダー水”5缶になります。最もマウスのカロリー消費量は人間より多いので、もう少し少ない量になるでしょうが。
 現在米国及びEU諸国の“アルツハイマー病”患者数は、1,100万人いると言われ、2050年迄にその数は3倍になるであろうと云われています。過去5年間に、“肥満”や“糖尿病”・“高コレステロール血症”など“心臓病”の危険性を増す状態は、“アルツハイマー病”の危険性も増す事になるでしょう。昨年“アルツハイマー病”雑誌に、“肥満”と“アルツハイマー病”との間に強い関連性があると云う研究成果が発表された。“肥満”がひどくなる程また血中の“βアミロイド”濃度が高くなる程、“アルツハイマー”患者の脳に粘性蛋白が蓄積すると云われています。
 日本でも若年性アルツハイマー病患者が増加して来ていますが、そうならない為にも甘く品種改良された“野菜や果物”などは食べないようにしましょう。

2010年4月2日金曜日

男の不妊

18~35歳の2型糖尿病男性の約3分の1で、性腺機能すなわち生殖能力の低下が認められることを、ニューヨーク州立大学の研究者達が医学雑誌Diabetes Care 10月号で報告しています。主要生殖年令期における性機能および生殖機能の点から、男性に対する潜在的影響は「深刻」であるとDandona博士等は研究論文で述べておられます。
 平均年齢が28歳で平均BMIが39の2型糖尿病男性24名および平均年齢が26歳で平均
BMIが27の1型糖尿病38名を対象に、血液中の男性ホルモン量を測定したところ、1型糖尿病男性と比較して2型糖尿病男性で有意に低い事がわかりました。BMIとは体重を身長の2乗(㎡)で割った数値で、たとえば身長160cmで体重60kgの人では、60kg÷1.6m×1.6m=23.4となります。BIM値が大きいほど肥満であるという事です。確かにBMI値が大きいほど即ち肥満になればなるほど男性ホルモン濃度が低く、「肥満」は性腺機能低下の「主要な決定因子」に違いありませんが、2型糖尿病でやせ型男性でも高い割合で性腺機能の低下が見られる事がわかったという事です。
 2型糖尿病は、暖房設備や保温効果の良い衣服類の発達した現代生活をしている人達に
とって、ほとんど身体を温める為の燃料にしかならない穀物類や野菜類・果物類を食べる事によって引き起こされる病気で、身体の中で燃料として使われなかった“糖”が血液中に余ってしまっている状態なのです。
 最近の日本人の多くに見られる、医学的には未だ「糖尿病」にはなっていないがその一歩手前の男性にもこの様な事が当てはまるのです。世間でよく言われる『セックスレス夫婦』や『不妊の夫婦』の大きな原因もこの様な事によるのではないでしょうか。『少子化』を防ぐ為にも、穀類・野菜類・果物類を避け、脂の少ない肉類・魚介類をしっかり食べるようにするべきでしょう。