2009年10月29日木曜日

「炭水化物(糖質)」と「食欲」

 ”ご飯・麺・パン”などの”穀類”や”野菜・果物”の主な成分は「炭水化物=糖質」で、この様な食べ物を食べると一時的に「セロトニン(必須アミノ酸から作られる)」と呼ばれる”脳内神経物質”が分泌され、〖安心感・満足感〗が得られますが長続きしないので止められなくなり”食べすぎ”が起こるのです。
”ケーキ・チョコレート”や”甘く煮た霜降り肉・ウナギの蒲焼など”の「炭水化物=糖質+脂質」を食べると『快感・快楽』をもたらす『脳内麻薬』である『ベータエンドルフィン』が出されるので病み付きになり”中毒”になります。
 ところが「魚・かに・えび」などの海産物や「鶏肉・豚肉・牛肉」などの肉類では、「タンパク+脂質」が主な成分で”糖質”は殆どありません。「脂質」を食べると『コレシストキニン』という”食欲抑制ホルモン”
が出るので、”炭水化物=糖質”と一緒にしない限りた”食べすぎ”は起こりません。たとえば、少し”脂
っ濃い”魚などを食べると”ムッ”とします。
 多くの人達が”肉”と言えば”牛肉”と考えられる様ですが、私がお勧めしている『肉食健康ダイエット』
では”鶏肉・豚肉・牛肉”や”魚・かに・えび・貝”を”野菜”や”ごはん”などの”炭水化物”と一緒に食べない様にする事です。この様にすれば絶対に”食べすぎ”は起こりません。
 典型的な『日本料理』である『会席料理』では、”野菜”はほんの口直しであり、”ご飯”や”果物”は最後に『デザート』として一口・二口食べるのが普通です。

2009年10月26日月曜日

コレステロールについての面白い逸話

 ”コレステロール・中性脂肪”について興味深い”エピソード”があります。
 アイゼンハウワー元米国大統領が第1回目の心臓発作を起こしたのは、彼がコロラド州にある別荘で過ごしていた時でした。その時彼は64歳でした。1995年9月23日の金曜日朝からゴルフを楽しんだ後、昼食に”オニオンハンバーガー”を食べたのですが、その時”胃もたれ”を感じたそうです。”その夜9時30分頃に就寝しましたが、午前2時30分頃激しい胸の痛みで眼を覚ました”と主治医が診察時に聞いたそうです。駆けつけた主治医は彼の症状から”心筋梗塞”と考え、痛み止めの”モルヒネ”注射をしました。翌日になっても良くならなかったので、入院し心臓病で有名なハーバード大の教授が治療に当たる事になったのです。
 彼の家系には”心臓病”は1人も居ず、”タバコ”も5年前より止めていたので特に”心筋梗塞”を起す要因は見当たらなかったのです。体重は日常的に運動をしていたので正常範囲にあり、発病時のコレステロール値は165mg/dlとむしろ低い位でした。この時以後彼は益々厳格にダイエットを行い、動物脂肪を極力カットしたのですが、体重は2kgも増えたのです。そこで彼は朝食を抜く事にしたのです。にも拘らず体重は増える一方であり、コレステロール値も上がり続けたのです。
 その後死亡するまでに、10回ほど”心筋梗塞発作”を起し、死亡時のコレステロール値は259mg/dlと略100mgも上昇していました。(Gary Taubes著)
 この様に、”魚介類”や”肉類”を止め”パン”や”フルーツ”にすればコレステロールは上がるのです。

2009年10月9日金曜日

「脂(油)」についての間違った認識

 「脂」は身体特に「脳・神経」にとって欠かす事の出来ない重要な栄養素です。青味魚にあるEPA・DHAなどのオメガ3脂肪の様に。
 世間ではよく肉などの”脂物”を食べ過ぎると、”肥満”・”糖尿”・”高脂血症”・”肝機能障害”などの生活習慣病になると言われますが、間違った食べ方をしない限り食べ過ぎは起こりません。
 ”魚”や”肉”には必ず「脂」がありますが、この「脂」を消化する為に《胆汁》が分泌されます。《胆汁》の主成分は”コレステロール”なので、その分だけ血液中の”コレステロール”は減ります。”コレステロール”を下げる『てんぷら油』が売られているのもその為です。
 また「脂」を食べれば、『コレシストキニン』と呼ばれる”食欲抑制ホルモン”が分泌されるので、食べ過ぎは起こり得ません。その他『脂肪細胞』から「レプチン」と呼ばれる”食欲抑制ホルモン”も分泌されます。
 この様に”魚・肉”には必ず『脂』が含まれているので、絶対に食べ過ぎは起こらないのです。ただし”魚・肉”と一緒に『ごはん』や『野菜』を食べると、含まれている”糖”の為に「脳」の働きが狂い食べ過ぎるのです。”ケーキ”を食べ過ぎるのと同じです。『ごはん』や『野菜』に多く含まれる”糖”は一時的に「脳」を満足させますが永続きせず、『別腹』と云って食べ過ぎるのです。

2009年10月5日月曜日

「脳梗塞」・「心筋梗塞」

 これ等の症状は、何らかの原因で”血流”が停滞する為に起きるのです。”血流停滞”の原因としては、大きく別けて2つが考えられます。
 一つ目は血管が細くなる、所謂〖動脈硬化〗により”血流”が停滞するのです。もう一つは血液の流れに乗って運ばれる、血球(赤血球・白血球など)の弾力性が無くなったり、お互い同士がくっ付き合ったりして流れにくくなるのです。
 血管が細くなる動脈硬化の原因として、「高コレステロール血症」が専ら云われていますが、これは真の原因ではありません。コレステロールが血管の壁の下に潜り込むにのは、それなりの原因があるのです。血管に”傷”が付かなければ、幾らコレステロールが沢山あってもそのような事は起こりえません。むしろコレステロール値が高い(270mg/dl)方が長生きするというデーターが発表されています。血管の壁に”傷”を付けるのは、〘ホモシステイン〙と呼ばれる”アミノ酸”の一種なのです。このアミノ酸は、”必須アミノ酸”である〘メチオニン〙が使われる際に出来てくるもので、普通には〘システイン〙に作り変えられて尿として排泄されるか、もう一度〘メチオニン〙に作り変えられ、常に一定量以上は血液中に溜まらない様になっているのです。この様な調節を助けているのが、ビタミンB6とビタミンB12です。ところがお米や野菜にはビタミンB12は全く含まれていないので、”菜食中心”の食生活をしていると、たとえコレステロール値が低くても「脳梗塞」・「心筋梗塞」は起こり易くなります。
 血球が古くなり”弾力性”がなくなると、血球の8分の1位の毛細血管を通ることが出来なくなり、詰まってしまいます。
 ビタミンB6やB12を充分に補給する為には、肉類・魚類をしっかり摂らなければなりません。